経堂茶会【ご報告】
経堂茶会が開催されました。
十五夜(中秋の名月)から2夜明けた、
満月の10月6日、
深まりつつある秋の一夜に
経堂茶会が行われました。
外は雨模様。
お月様を仰ぐことはできませんでしたが、
雨音をBGMに、
茶道裏千家準教授、徳永宗夕氏と
光のアーティスト日下淳一氏による、
幻想的な灯りがともりました。
待合。
掛物は、屋久杉に掲げられた
西松幹浩さん作
「結果自然成」。
明るい灯りで
点心とお菓子を召し上がっていただきました。
そして、本席へ。
仄かな灯りがともります。
床。
掛け軸は、西松幹浩さん作
「秋風一夜百千年」
時代物の竹に秋海棠 。
日下淳一さんにより設えられた、
時代物の窯、風炉先、風炉。
仄かな灯りの中、
茶道裏千家準教授、徳永宗夕さんによる
中置のお点前が振る舞われました。
手元を照らすのは、
光る茶筅。
所作に合わせて光・音・香が舞います。
かすかに見える光、所作の音、お香の香、お茶の甘味、お茶碗の質感・・・
静寂の中、五感が研ぎ澄まされます。
光る茶筅や手元の灯りを使ってのお道具の拝見もまた一興。
風炉先、風炉、茶器、茶杓、蓋置は日下さん作。
そして、扉を開けていただくと・・・
「わぁ~」と歓声。
竹灯篭がみなさまをお出迎え。
ひとつひとつ、異なる輝きを放ちます。
ご希望の方には、日下さんお手製の箱と共に
お譲りしました。
御足元の悪い中、
ご参加いただいたみなさま
徳永さま、日下さま、西松さま、
その他、見守ってくださったみなさま、
ありがとうございました。
(冒頭及び光る茶筅 Photo by Junichi Kusaka)